日野・市民自治研究所20周年記念企画
「日本国憲法」起草案の源流を探る
被災地・南相馬スタディツアー 11/19~20
鈴木安蔵の生地・福島県小高を訪ねる旅
戦後の1945年10月29日、民間レベルでの憲法制定の準備・研究を目的に「憲法研究会」が結成され、憲法制定史研究の鈴木安蔵が事務局を担当しました。
その鈴木安蔵の生誕地を訪ねる旅を「日野・市民自治研究会 創立20周年記念企画」として実施します。
同時に鈴木安蔵の生地である南相馬は原発震災の被災地でもあります。震災から10年以上が経過しましたが、私たちは改めて原発震災、汚染水や原発の諸問題について考える必要があります。
ぜひ、この企画にご参加いただき、皆さんと交流しながらいっしょに考えませんか。
【鈴木安蔵とは】
鈴木安蔵は1904(明治37)年、福島県小高町(現南相馬市)に生まれました。
旧制相馬中から第二高等学校、その後、哲学を志して京都帝国大学文学部哲学科に入学します。入学後、社会科学研究会(京大社研)に入会。「社会の矛盾を解決するために」と、途中で、経済学部に転部。「人民の解放に役立つ理論と実践を」との考えのもと、マルクス主義理論研究や「無産者教育」の講師など実践的な社会活動もしていました。
1926年に治安維持法違反事件第1号となる「学生社会科学連合会事件(学連事件)」で検挙され、大学退学を余儀なくされます。豊多摩刑務所に2年間服役。その間、大日本帝国憲法の制定史を研究、憲法学の著書をむさぼり読み、出獄後は吉野作造の教えを受けたりもしました。1933(昭和8)年には、『憲法の歴史的研究』を刊行しますが、即時発禁処分をとなっています。
その後、尾佐竹猛の知遇を得て、衆議院憲政史編纂委員に就任。研究活動の過程で明治期の民権運動家による私擬憲法などを研究します。
とくに、植木枝盛の「東洋大日本国国憲按」を発掘、分析できたことが、その後の「日本国憲法」起草案に大きな影響を与えたと考えられます。
すなわち、GHQの「改憲案」に最も大きな影響を与えたと言われる「憲法草案要綱」は「憲法研究会」の鈴木安蔵らが起草し、1945年12月26日に政府に提出、当時の新聞でも大きく報道されました。
今回のツアーに同行していただく予定の金子勝氏(立正大名誉教授)の著書「日本国憲法と鈴木安蔵」(八朔社)より、8月に刊行されました。ツアー参加者の必読参考文献です。
■主 催 : 日野・市民自治研究所
■旅行企画実施: NKトラベル 都知事登録旅行業 第2-4544号
191-0052 東京都日野市東豊田3丁目5-6
総合旅行業務 取扱管理者 斉藤郁子
■企画協力(現地企画): たまだいら文化の森
●お問い合わせ先 お問合わせください (旅行条件書をお渡しします)
[ たまだいら文化の森 ] 事務局 齋藤 tamamori.bunka@gmail.com
FAX 042-589-3626 TEL 090-8300-2313
●鈴木安蔵を描いた映画『日本の青空』を11月6日に上映予定です。
会場:多摩平の森「Tree HALL 」
https://tamamoribunka.wixsite.com/info
この映画のロケは小高でも行われました。ぜひ、映画会にもご参加ください。